ライトノベルでは珍しいジャンルだなと最初に思って
登山部という名称に違和感を感じてってのは
わたしはワンダーフォーゲル同好会で，もう一つ山岳部もあったが
登山部というのは，今回初めて出くわした気がしたからだ．
そして，細音啓って……
「黄昏色の詠使い イブは夜明けに微笑んで」の人じゃないか．
これは読んでみるしかないだろう，ということで．
ラブコメ未満要素については，黄昏色の～と一脈通じて
一人で，もがいてる様子を描く感じで，著者の趣味かな．
山の話のほうが，わたしにとっては面白く読めた．
わたしが高校WV同好会で活動してた時期というのは
著者の登山部時代の十年～三十年前だろうと思われ
灯油コンロを使っていて，少々寒くても使えるガスコンロが
出始めたあたり．
で，当時は，本作にあるような固い登山靴を使っていたが
卒業後しばらいくして，ガスコンロがメインになる頃には
いわゆるトレッキングシューズというより柔らかい靴になった．
今では，無雪期は他人には決して勧めないが，自分はローカット靴．
これは，足首がよほど丈夫じゃないと危険なので，よく判断してね．
カレーの鍋のくだりで，真砂沢のテント場で見かけた高校山岳部．
たぶん，一年生だろう，水場でカレー鍋を洗い始めてしまって……
始める前に気づいたら声をかけてやったんだけど……当時のわたしは
優しくというか柔らかく諭す言い方が思いつかず黙ってたら
親切な先達が，苦労してる様子をみて，紙で拭き取ることを教えてた．
そして，運動部の先輩後輩話……，中学の卓球部を一週間少々で止めたこと，
高校のWV同好会は，先輩は慣れてて強いんだから一年より重い荷物を持つと
格好付け？というか，そういう姿勢でいて……二年生が一番バテバテになってた．
三年になると，己の非力さを自覚して，無茶は控えるようになるので少しマシ．
他所の高校だと，下級生に重荷担がせて上級生はサブザックなんてフザケタとこも
少なくなかったようだけど．まぁ，数年前に出身高校のウェブサイトみたら
WV部（卒業後に後輩が同好会から部にした）も山岳部も消えてた．
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